ストレスが原因〜慢性疲労症候群〜


知っていますか?慢性疲労症候群

「慢性疲労症候群」とは、原因不明の慢性的な疲労が続き、社会生活に支障をきたす病気です。色々な検査をして病気が見付からないのに「激しい疲労が6ヶ月以上続き」、さらに、微熱、頭痛、ノド痛などの身体の不調や作業効率が落ちているなどの自覚症状などをみて、「慢性疲労症候群」と診断されます。

10〜15%の人が患者の可能性も

現在の患者数は1000人中2〜3人と多くありませんが、「予備軍」はその10倍いるといわれています。さらに、就労年齢(15歳〜65歳)を対象にした厚生労働省の調査では、3人に1人が「疲れが6ヶ月以上続いている」と回答しており、その半数近くが「さらに作業効率の低下もある」と回答しています。この事からみて、全体の10〜15%ぐらいの人が「慢性疲労」に苦しんでいるといえます。

ストレスが原因

「慢性疲労」いうと肉体的な疲れを考えると思いますが、実は原因は精神的なものからきているのです。強いストレスで免疫機能が下がると、体内のウイルスや細菌の活動が盛んになり、これに対抗しようと免疫物質が作られます。その免疫物質が脳に影響を及ぼし、意欲の低下を起こすと考えられているのです。子供にも起こっており、不登校の原因になっている場合もあります。

漢方、ビタミン、笑いで治す

免疫機能を高めることに治療の主眼がおかれます。例えば、漢方とビタミンB12、ビタミンCを3ヵ月服用させるという治療を行なった病院では、約半数の患者の症状が軽くなったと報告されています。その他にも「笑い」はとても重要なこと。笑う時に頬や目の周りの筋肉が活発に働くと、免疫機能が高まることが分かってきています。