生活習慣病にも男女の違い!


性差は高血圧や高脂血症にも

更年期障害などは、女性がなりやすい病気として性差がある病気として、以前から知られていました。しかし最近では、男女差があるとは考えられなかった、高血圧や高脂血症といった生活習慣病に関しても、かなり違いがあることが分かってきました。

知られざる女性ホルモンの働き

女性ホルモンのエストロゲンには、血管を強くする、血管の収縮を抑制する、悪玉コレステロールを低下させて善玉コレステロールを増加させる、糖の代謝をスムーズにするといった働きがあります。こうした女性ホルモンの働きにより、高血圧、高脂血症、動脈硬化、肥満症、糖尿病などの生活習慣病のリスクを低く抑えてくれているのです。

男性ホルモンはコレステロールを増加させる

一方、男性ホルモンのテストステロンには、血液中のコレステロールや中性脂肪を増加させる作用があります。そのため、男性は女性に比べて、生活習慣病の発症リスクが高いという傾向があるのです。男性は若い世代でも生活習慣病になりやすいので、早くから生活習慣病対策をする必要があるといえます。

閉経後の女性は男性以上にリスクが高い

女性も“女性ホルモンの働きにより一生涯安心!”というわけにはいきません。閉経後の女性の女性ホルモン分泌量は、男性の半分以下になってしまうのです。分泌されるホルモン量が少なければ、それだけホルモンの働きは弱くなります。閉経後の女性は、男性以上に生活習慣病の発症リスクが高くなってしまうので、男性以上に生活習慣病に注意する必要があるのです。

    

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