いつ起きても…おかしくない!


“いつ起きるか?!”の問題

鳥インフルエンザから人への感染が起こったのが1997年のこと。それ以来、新型インフルエンザの発生が懸念されています。ただ、それから10年以上が経っていることから、「もう新型インフルエンザは起きないのではないか?」と思っている人も少なくないようです。しかし、新型インフルエンザは専門家の間では“起きるかどうか”の問題ではなく、“いつ起きるか”の問題と言われているのです。

理由1:最後の新型から既に40年

新型インフルエンザは、20世紀に3回発生していて、その周期平均は27年です。最後の新型インフルエンザ(香港かぜ)が起きてから、すでに40年がたっています。期間的に、次の新型インフルエンザがやってくるには、十分に時が経っています。

理由2:鳥インフルエンザが10年で進化

新型インフルエンザは、鳥インフルエンザから変異します。H5N1型の発生から10年がたち、「10年そのままだから大丈夫」なのではなく、それ以来、その遺伝子は少しずつヒトに感染する直前まで変異しているのです。最初は鳥だけの感染だったものが徐々に拡がり、トラ・ネコ・イヌ・ブタにも感染し、すでに人から人への感染(ヒト−ヒト感染)もあります。

※鳥インフルエンザが新型インフルエンザになる過程

@ 鳥インフルエンザ発生
A 鳥の中でインフルエンザ大流行 or 鳥インフルエンザが偶発的にヒトに感染
     (Aのことが繰り返されるうちに)
B ウイルスが突然変異(注:この時点で鳥インフルエンザとは違うもの)
C ヒトからヒトへ容易に感染
           =新型インフルエンザ発生

   

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