どう対処したらいいの?


“先進国”スイスの例

日本には、スイス式の予防策が有効ではないかと言われています。スイス式とは具体的に、どのような対策なのでしょうか?
【政府レベル】
国民全員にプレパンデミックワクチンを接種し、重症化を阻止する。
◇発症したら、備蓄しておいた全国民分のタミフルを使って治療する。
【個人レベル】
◇政府が警告を発した時に、すぐにマスクを使用する
◇手を石鹸で定期的に洗う
◇鼻をかんだり咳をした時は、ティッシュを使い、すぐゴミ箱に捨てる

出来る事:マスクの備蓄

これを見ると、個人で準備できるものは、まずは「マスクの備蓄」と言えます。さらに、個人レベルで出来ることは、正しい知識を知っておくこと。いわゆる「知識のワクチン」です。例えば、知っておいて欲しいのが、通勤電車の危うさです。

通勤電車の危うさ

新型インフルエンザにおいては、人と人との物理的距離が感染の確率を決める大きな要因です。つまり、人と人との距離がギリギリまで近くなる満員の通勤電車などは、感染拡大の危険に最もさらされるのです。
実際に横浜市では、東京で一人でも新型インフルエンザにかかったら、市営地下鉄を止める対策をとることになっています。ただし、全国的に見れば、電車の運行に関わるのは国土交通省ですし、発生時に具体的にどの様な対策をとるのか、はっきりしていないのが実情です。

大切な「知識のワクチン」

個人レベルで「知識のワクチン」を増やし、必要な対策を知ることが出来れば、そうした対策を政府や行政がきちんと行なうよう要請していくことも出来るでしょう。まずは、私たち一人ひとりが、新型インフルエンザの危険性をきちんと認識することが大切です。

    

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