豚インフルエンザ 感染が世界的拡大


メキシコで死者100名以上

豚インフルエンザの感染が拡がっています。4月28日WHOは、インフルエンザ流行段階をレベル4(新型インフルエンザが小さな集団で発生)に引き上げ、さらに29日、レベル5(大流行の兆候あり)に引き上げました。被害が最も深刻なメキシコでは死者約150名、米国では非常事態宣言が出され、アジアでも感染疑いの人が発生しています。

今、出来る事は?

ワクチンの開発は、ウイルスの感染予防に大きな効果が期待できるものの、その開発には早くても数ヶ月かかると言われています。今、私たちに出来る事は、何なのでしょうか?

☆マスクの備蓄☆
感染予防の基本は、外出時のマスクです。公共交通機関を利用する場合は、必ず着用するようにしましょう。しかも、どのマスクでもいいと言う訳ではなく、インフルエンザウイルス飛沫対策用でなければなりません。

☆消毒☆
外出した後の手指の消毒がとても大切です。きちんとした洗い方をしないと、感染予防効果がありません。
≪正しい手の洗い方≫
洗剤をつけて30回ほど手を揉んで隅々まで洗い、爪の中も良く洗います。さらに手洗いした後、消毒用アルコールや擦り込み式消毒剤を使うことが望ましいです。

ゴールデンウィークの危険〜旅行〜

大型連休には大勢の人が移動し、海外旅行をする人も膨大な数にのぼります。豚インフルエンザの潜伏期間は3〜7日ですので、海外で感染した人が、自分では気づかずに日本に持ち込む可能性はかなり高いといえます。

ゴールデンウィーク後の危険〜通勤電車〜

新型インフルエンザの感染には、人と人の物理的距離が感染確率を決める大きな要因です。日本には他の先進国では類を見ない、特殊な通勤事情があります。そう、朝の満員電車です。いざ国内に持ち込まれた場合、日本での感染拡大の急速度は、非常に高いのではないかと懸念されます。