頻尿〜1人で悩まず相談を〜


どの程度で頻尿?

色々な原因で尿の回数が増えてきた状態を頻尿といいますが、昼間に8回以上、夜間睡眠時に3回以上、合計で1日8〜10回以上トイレに行くときは、頻尿と言えるでしょう。頻尿の起こる原因としては、病気が存在して起こるものと、特に原因がなく起こるものとに区別できます。

気にすると余計に行きたくなる…神経性頻尿

膀胱の容量は、通常200〜300ccで、約150ccたまると軽い尿意を感じ、250ccたまると強い尿意を感じるようになります。しかし、過度に尿意を気にするようになると、少し膀胱に尿がたまっただけでも、尿意を感じるようになってしまいます。緊張したときに何度もトイレに行きたくなった経験や、トイレを我慢したことなどをきっかけに、こうした神経性頻尿になってしまうことが多いようです。

神経性頻尿…膀胱炎後に起きることも

神経性頻尿では、尿意以外の自覚はなく、尿の性状もきれいで、にごりは認められません。若い女性に比較的多く、膀胱炎を起こした後に、神経性頻尿を発症することもあります。神経性頻尿では、気にするとよけいに尿意を感じるという悪循環に陥ってしまい、日常生活にも支障をきたすようになってしまいます。

病気の場合も・・・

一方、病気などの身体的原因による頻尿もあります。男性の場合は、前立腺肥大症などの可能性も考えられます。女性では、膀胱炎などが多いようですが、子宮筋腫や卵巣腫瘍など、深刻な病気の可能性も考えられます。身体的病気でない神経性頻尿でも、薬などをうまく使って治療することも可能ですから、頻尿が気になる人は1人で悩まず、泌尿器科などを受診してみましょう。

    

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