食欲の秋なのに…お腹の調子が悪いのは?


原因はストレスかも

秋は「食欲の秋」、色々なものがとてもおいしくなる季節です。しかし、そうした季節にお腹の調子が悪いことが多いという人は、その原因はもしかしたらストレスにあるのかもしれません。それが「過敏性腸症候群」です。

10人に1人の割合で・・・

過敏性腸症候群とは、ストレスが引き金になって大腸の機能が異常をきたす病気です。欧米の先進国や日本では、患者が全人口の10〜15%に達していると言われるほど、非常に患者数が多い病気なのです。男性と女性を比べると女性の方がなりやすく、患者数は男性の2倍以上と言われています。また、発症のピークは20〜30代と60代以降の2回あり、若年層でも高齢層でもなりうる病気なのです。

過敏性腸症候群の特徴とは

過敏性腸症候群の特徴は、「下痢や便秘が続く」「腹痛や張りなど不快感を伴う」「排便で不快感が軽くなる」「ストレスが増大すると症状が重くなる」「夜中に腹痛はない」「血便はない」「体重は減っていない」といった7つの特徴があります。ストレスを感じると痛みを感じる神経が過敏になり、正常な腸のぜん動運動だけで腹痛を感じてしまうのです。

生活と食事の改善を

過敏性腸症候群はストレスが引き金になる病気ですが、生活改善と食事改善で7〜8割の患者が治癒します。ビタミン類や食物繊維をなるべく摂り、冷たいものは摂らない方が良いようです。ただしあまり食べ物を制限すると、それ自体がストレスになってしまい、さらに悪化してしまうこともあります。何より大切なことは食事をする際の雰囲気で、楽しくおいしく食べることが良いのです。そして、元々の原因となっているストレスを解決しないと治りにくいという面もあります。

    

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