ペットを飼ったら避けられない 「ペットロス」

ペットロス症候群

ペットを飼う人にとって避けられない問題がペットロスです。「ペットロス」とはペットを亡くしたことによる悲しみのことなので、ペットロスは珍しいことではありません。しかし悲しみが重症化して、心の病や身体的な病気を患ってしまう人もいます。こうした症状を「ペットロス症候群」と呼びます。

知ることが大切

ペットロスを重症化させないためにも、ペットロスの時に起こる感情がどのようなものか、どのような順番で起こりえるかについて知っておきましょう。
「否認」
心を苦痛に思わせないために、現実逃避として事実を否定する。
「怒り」
獣医師、事故を引き起こした人物、死因となった病気、ペット自身などに怒ることにより、一時的な気晴らしや満足感をもたらす。
「罪悪感」
上記の怒りを自分自身に覚えた場合には、怒りは心の内面に向かって自責の念となり、罪悪感を作り出す。ペットロスではこの感情が起こりやすい。
「抑うつ」
元気がないといった軽い段階から、情緒的にマヒ状態になっているような重い段階までさまざま。
「受容」
こうしたさまざまな感情を経て、やっとペットの死を受け入れる。

ペットロスが起こりやすいのは

ペットロスで注意したいのは、ペットロス時の悲しみ度合いが人によって大きく違うという点です。人の死に比べて、自分と周囲との間の価値観の大きなずれが起こりやすいのです。ペットを飼っている人は、普段からあまりにもペットに依存した生活をしないことが大切です。一方、飼い主以外の人は、自分の価値観だけでその人のペットロスを判断しないようにしましょう。

    

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