要注意! 歩幅が小さい人は老化しやすい
認知症リスクが高い

歩く時の姿勢を気にかけると、老化防止に役立ちます。重要なのは歩く速さではなくて「歩幅」です。歩幅が狭い人は、通常の歩幅の人に比べて3倍以上も認知症の発症リスクが高いのです。ちなみに、普通の歩幅の目安は男性なら65cmくらい、女性なら60cmくらいです。

神経回路との関係

歩幅が狭くなる要因の1つは筋肉の衰えです。そしてもう1つの大きな要因が神経回路伝達の問題です。歩行に関する脳から体への指令がスムーズに伝わらず、思うように体が動かせなくて歩幅が狭くなります。逆に言えば、意識して歩幅を広くできるならば、脳が正常に機能している証です。歩幅を広げるように意識して歩くことで、脳の神経回路に刺激を与えられます。

姿勢が良くないと歩幅が小さく…

歩幅が狭い人でも広げる努力をすれば、今後の認知機能低下リスクを減らすことが期待できます。体が前傾して、顔がうつむいて目線が下がっている人は、大きく踏み出すのが難しいです。歩幅を広げて歩くには、まずはお尻の穴をキュッと締めるのを意識しましょう。これにより骨盤が立って、顔がうつむくことなく、さらには体の軸のブレが少なくなって安定して歩くことができます。さらに、腕を後ろに大きく引くことが大切です。それにより、自然と胸を張った姿勢になり、腰が回転しても足が前に出やすくなります。

横断歩道の白線を超えよう

高齢になるほど歩幅は狭くなるのが普通ですから、自分がある程度の歩幅を保っていることを定期的に確認することが必要です。そのため良い指標となるのが横断歩道です。横断歩道の白線幅は多くが45cmで、足の大きさを足すと白線を超えられれば65cmの歩幅が確保できていることになります。家の中でも、床の木目や畳のヘリなどを一度計ってみて、40cmのものを超えるように意識して歩く習慣をつけましょう。

    

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