心臓・腸・自律神経にも悪影響 -怒りの感情-
怒ると…

疲れが出やすい休み明けの時期に気をつけたいのが怒りの感情です。怒っている人には、青筋が立つ、目が充血する、顔が赤くなるといったような様相が見受けられます。これらはすべて交感神経の動きが急激に高まる時に起こる身体の反応です。

体に悪い

このことにより、急激な血圧の上昇や心拍数の増加が起こり、脳出血や心臓発作を起こすリスクが高くなります。それ以外にも、怒りは健康に悪影響を及ぼしていて、代表的なものが腸への影響です。怒りによって交感神経が優位になると消化器官の動きが悪くなり、腸内環境が乱れます。すると、消化吸収されなかった栄養分が腸の中に残ってしまって腐敗し、それによって善玉菌が減り悪玉菌が増えるのです。

一度の怒りで

一度怒りが爆発すると、自律神経は数時間にわたり大きく乱れます。自律神経に影響を与えるということは、細胞レベルにまで影響を与えるということです。例えば、健康な赤血球は丸くて真ん中がへこんだ円盤状ですが、交感神経の働きが過剰になると、形が変わったり、お互いがくっついたりするようになります。色も暗赤色になって粘り気が多くなり、血液ドロドロ状態になるのです。

6秒がまんする

怒りのピークは6秒間だと言われます。この6秒間だけ怒りを抑えられれば、怒りにまかせた衝動的な行動を抑えることが可能になります。そして、自分の「こうあるべき」という価値観が破られたときに怒りが生まれやすくなります。そのため、自分の中にどのような「こうあるべき」があるかを知っておくことが役に立ちます。自分のなかの「~すべき」が多く強いほど、怒りが生まれやすいのです。不要な「~すべき」はできるだけ捨てて、許容範囲を広げていく努力も必要です。自分にコントロール不可能なことは「仕方がないこと」と割り切って、自分ができることに集中しましょう。

    

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