ストレス〜内臓や血管への影響は深刻!


ストレスでコレステロール値が上昇

ストレスの内臓への影響を長い目でみた場合、とても心配なのがコレステロールへの影響です。ストレスがかかった時に出るホルモンがあり、その働きがコレステロールを増加させてしまうのです。男性は30歳を過ぎた頃から中性脂肪が急激に高くなります。さらに現在、企業で心の病の発症率が一番高いのは30代。体質面からも精神面からも、男性30代は高コレステロールのリスクが高いのです。

慢性ストレスに急性ストレスが追い打ち

さらに怖いのが心臓病へのリスク。慢性的なストレスで心身に疲れがたまっている時に、急性ストレスが追い打ちをかける場合です。慢性的なストレスが続くと、免疫力の低下や動脈硬化など身体の老化現象が起こりやすくなっています。そこに急性ストレスが加わると、急激な血圧上昇や血液凝固などの変化に身体が耐え切れず、急性心不全や心筋梗塞の発作がおきやすい状態になってしまうのです。

魔の“午前10時”

1日の中で急性心筋梗塞や脳梗塞といった突然死が一番多いのは、午前10時前後と言われています。身体は体内リズムにより、朝に活動を始めると交感神経が活発になり始め、そのピークは午前10時頃になります。これは通常は快ストレスですが、不意の緊張や衝撃が加わった場合、ストレス反応が極端に出て、急激な血圧上昇などを引き起こす場合があります。

≪過敏性腸症候群≫

ストレスが引き金となり、大腸の機能に異常をきたす「過敏性腸症候群」。レントゲンや内視鏡の検査で、潰瘍・ポリープ・ガンなどの病変が見られなければ、過敏性腸症候群の可能性があります。ストレスで痛みを感じる神経が過敏になり、正常な腸のぜん動運動だけで腹痛を感じてしまうのです。

    

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