骨密度を測ってみませんか?


≪骨密度≫

「骨密度」とは、骨を構成するカルシウムなどのミネラル成分がどの位しっかり詰まっているかを表すもの。いわば骨の強さを示す指標で、これが低下すると骨がもろくなり骨折しやすくなります。

≪骨密度の検査≫

地域の健康診断などで行われているのは「超音波法」と呼ばれる、かかとの骨に超音波を当てて骨量を調べる検査法です。X線を使わずに簡便に骨量が測定できるため、骨粗しょう症の心配があるかどうかを大まかに調べるスクリーニング(ふるい分け)検査といえます。測定した骨量がYAM(若年成人平均値)の80%未満の場合に「要精密検査」と判定されます。

≪骨密度の精密検査≫

医療機関などの精密検査で多く用いられているのが「DXA(デキサ)法」と呼ばれるもの。微量のX線を用いて測定する検査で、通常は腰椎の骨量を測定します。

≪骨粗しょう症≫

日本骨代謝学会の診断基準では、DXA法により測定した骨量がYAM(若年成人平均値)の何%に相当するかにより、次のように判定されます。

YAM80%以上 正常
YAM70%以上80%未満 骨量減少
YAM70%未満 骨粗しょう症

※ただし、DXA法での判定が「骨量減少」でも、
X線検査で脆弱性骨折が認められた場合、骨粗しょう症と診断されます。

≪増える骨粗しょう症≫

現在、骨粗しょう症には800万〜1100万人がかかっていると推定されています。さらに、今後患者は増え続け、2050年には患者数は4500万人を超えると試算されています。これは国民の約3分の1にあたります。

   

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