毎日自己チェックすべし! 「便と尿」
健康のバロメーター

検査キットなどを使わずに、自分自身で毎日の健康状態をチェックすることも、大切な健康診断の一つと言えます。そのために大切な場所がトイレです。自分から出たものなのに、つい汚いものとしてそのまま見ずに流してしまいがちですが、便や尿は大切な健康のバロメーターなのです。

便は色に注目

量や匂いもチェック項目ですが、便チェックで特に注目したいのは色です。色が茶褐色であれば善玉菌が優勢で健康でしょう。一番注意したい色は黒で、便が黒に近いほど腸内で悪玉菌が優勢であり、下痢や便秘などをおこしやすく、最終的には発ガン性物質を作るようになるからです。その他、赤い色は大腸や肛門などで出血の恐れがあり、灰白色は、肝臓、胆のう、すい臓に障害の恐れがあります。

尿はまず、量をチェック

尿については、まずは量をチェックしましょう。水分をたくさん摂っていれば尿量は多くなりますが、そうでないのに尿量が多い場合は尿崩症などのホルモン異常や腎不全の可能性があります。また、それに加えて喉もしょっちゅう渇くようならば、糖尿病や慢性腎盂炎の可能性があります。逆に、尿量が極端に少ない場合は、尿毒症や急性腎炎などの可能性があります。

尿の色もチェック

色も大切です。赤っぽい場合は、腎炎や腎盂腎炎、尿路結石などが考えられ、黄褐色の場合は肝炎など肝臓病の可能性があります。(ただし、ピタミンサプリの摂取で濃い黄色になることもあります。)さらに、白く濁っている場合は尿道炎や腎盂腎炎などの疑いがあります。また、尿糖、尿たん白、潜血を、自宅で自己チェックできる試験紙は安価で市販されています。気になる人は、こういったものを利用してチェックしましょう。

    

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