ピンクリボン・・・知っているだけでは役に立たず!


米国が発祥

10月はピンクリボン月間です。1980年代に米国では増加する乳ガンへの対応策として、ピンクリボンをシンボルとして10月を乳ガン月間として乳ガン予防啓発に努めてきました。そのおかげもあり、米国では乳ガンによる死亡率は減っています。

日本でも認知されてきたが・・・

そうした動きや取り組みを見習って、日本でも2000年ころから10月をピンクリボン月間として乳ガンを減らす取り組みをしてきました。毎年10月には乳ガン予防啓発活動のために、さまざまなイベントや講演会が行なわれます。そのような活動の積み重ねによって「ピンクリボン運動」という言葉自体の認知率は50%を超えてきました。

されど、乳ガンは減らず

にもかかわらず、日本では乳ガンになる人は増え続けていて、今では9人に1人が乳ガンになるほどです。乳ガン罹患数だけではなく、死亡数も増加傾向にあります。ガン別の死亡者数を比べると、全世代での死亡数の第1位は大腸ガンですが、30〜64歳では乳ガンの死亡数が第1位となっています。乳ガンは働きざかりや子育て世代の女性にとって、最も注意しなければならないガンなのです。

19日はピンクの日

最近のピンクリボン運動では年1回だけではなく、毎月19日を『ピンクの日』として乳ガン予防の啓発運動を行なっています。特に力を入れているのが毎月のセルフチェックの大切さを訴えることです。乳ガンは早期発見すれば治癒が期待でき、また定期的なセルフチェックで見つかることが多いのです。じつは多くの女性はそのことを知っています。しかし日頃からセルフチェックを実際に行っている女性は少ないのが現状です。毎月のセルフチェックをきちんと行なえる人を増やしていくことが一番の課題となっています。

   

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