毎月行なってこそ価値あり 「セルフチェック」
自分で発見しやすい

乳ガンの早期発見にはセルフチェックが大切です。他の部位のガンと比べて乳ガンの治癒率が高いのは、身体の表面に近いところにガンができるので、自分で観察したり触れたりすることによって早期に発見されやすいからです。

何をチェックするの?

定期的なセルフチェックが大切なことは知られるようになっています。しかし、具体的なやり方を分かっていない人も多いようです。まずは何をチェックするのかを具体的に知っておきましょう。
@乳房の変形がないか   Aしこりがないか
Bひきつれがないか    Cえくぼのようなへこみがないか
Dただれがないか     E出血や異常な分泌物がないか

鏡の前・バスルーム・ベットの上の3箇所で

まずは、『入浴前に鏡の前で』チェックします。両腕を下げた姿勢で、さらには上げた姿勢で、それぞれ正面・側面・斜めから乳房を観察します。
次に、『入浴中にバスルーム』で、腕を上げて、乳房の表面に渦巻きを描くようにして、しこりやこぶなどを調べます。指先をそろえてわきの下に差し入れ、リンパ節が腫れていないかも確認します。
さらに、『寝る前にベッドの上』で仰向けに横たわり、腕を上げて、乳房の内側半分を指で軽く圧迫します。腕を下げて乳房の外側半分を指で圧迫して調べます。そして、わきの下にも手を入れ、しこりがないか調べます。

異常を感じたら・・・

自己検診でしこりや異常を感じたら、怖がらずにすぐに受診しましょう。乳房にしこりがあるからといって乳ガンとは限りません。乳房にできるしこりの8〜9割は良性の腫瘍です。たとえ乳ガンであっても早期に適切な治療を受ければ生存率は約95%で、乳房切除の可能性も低くなります。

    

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