背中が丸まらないタイプも ~3つの猫背タイプ~
背骨の適正S字が崩れると…

背骨はS字状の緩やかなカーブを描き、頚椎は少し前に、胸椎は後ろに、腰椎は前に反っています。骨盤が立った状態で背骨が適正なS字カーブを描けているのが良い姿勢です。それが崩れて、頚椎のカーブが失われ頭が前に出たり、胸椎のカーブが強すぎたり、腰椎が後傾して腰が曲がったりすると、猫背になります。

背中全体が丸まる

猫背には3つのタイプがあります。猫背と言われて思い浮かぶ、背中全体が丸い状態は「腰猫背」と呼ばれます。筋肉が硬くなったり筋力が低下したりして、体の前側と背中側の筋肉のバランスが悪くなると、骨盤が後傾してこうした猫背になりがちです。筋肉の衰えが出てくる高齢者によくみられる典型的な猫背です。壁に立ってみると、後頭部が壁から遠い一方、壁と腰の間にはスペースがないのがこのタイプです。

首が前に出る

最近増えているのが「首猫背」タイプです。壁に立つと、努力しないと後頭部が壁につかないくらい頭が前に出ています。本来は前方に向かってカーブを描く頚椎の、そのカーブが失われている状態で、ストレートネックもこのタイプに含まれます。特に多いのが30~50代の人たちで、スマホやパソコン等の情報端末を利用する機会が多い世代がなりやすいです。放っておくと、肩こりだけでなく、首の痛みや頭痛が出るので要注意な猫背です。

反り腰になる

胸椎の後ろ向きのカーブがきついのが「背中猫背」です。骨盤が前傾して重心が前に行くのを調整するため、胸椎の後ろ向きのカーブがきつくなります。壁に立つと腰と壁の間に手のひら2枚分のスペースができるほどです。ハイヒールを履いたり足を組んだりする習慣のある女性は反り腰になる人が多く、それが原因で猫背になります。背中猫背は一見すると良い姿勢に思えますが、反り腰を伴うため腰痛やぎっくり腰になりやすいです。

    

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