歯周病を進行させるリスク…意外な要因とは?
ストレスが生じると…

歯周病の進行には意外なことが関係しています。その代表的なものがストレスです。ストレスが生じると、自律神経に乱れが生じます。自律神経は交感神経と副交感神経からなっていますが、その両者のバランスが乱れた状態になるのです。副交感神経が優位になっている時は、唾液の分泌が促進されます。

唾液が出にくくなる

しかし、交感神経が優位な状態が長く続くと、唾液の分泌量が低下します。量が少なくなる上、ネバネバした唾液が多く出てドライマウスになりやすく、すると歯周病になりやすくなるのです。唾液が少なくなっていると感じたら、先ほどの唾液腺マッサージをしたり、キシリトールガムを噛んだりして、意識して良い唾液が出るように工夫しましょう。

冷え性

冷え性もよくありません。これは歯が冷えているということではなく、冷え性の自覚がある人はだいたい全身の血流が良くありません。特に毛細血管の血流が悪くなっていることが多いのです。歯の周囲にもたくさんの毛細血管がめぐらされています。体の末端が冷えるのと同じ仕組みで、歯の周囲の毛細血管に酸素や栄養が運ばれにくくなると、末端部分に血液がいかなくなります。すると、唾液が出にくくなるなど口腔内の不調がでやすいのです。

しっかりと立てる

歯周病ケアには足裏も重要な要素です。というのも、立った時にしっかりバランスが取れた姿勢であれば、奥歯と奥歯の間に隙間ができます。ところが姿勢のバランスが崩れ、かかとに必要以上に重心がかかって足指が地面に着かない状態だと、骨盤や肩など体のあちこちによけいな力が入り、最終的に奥歯を噛みしめることで立った姿勢を保つようになります。足の裏がしっかり地面に着いていないことで姿勢が崩れ、歯のかみ合わせのバランスが悪くなって唾液が出にくくなり、結果的に歯周病になりやすくなるのです。

    

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