|
耳が原因となることが多い 「めまいの仕組み」
|
|
体を平衡に保つためには、「目から入る情報」「重力や回転を感知した耳からの情報」「自身の体の動きを感知する足裏の感覚」、この3つの情報が必要です。これらの情報を小脳が統合し、頭と目の動きを制御して体のバランスをとっています。どれか1つでも調子が悪くなれば体の平衡機能が乱れ、めまいとなって表れます。
|
 |
|
|
中でも多いのは「耳からの情報」に問題が生じるケースです。めまいの原因の7割は耳からくるものなので、めまいを感じた場合はまずは耳鼻科を受診するのがおすすめです。耳の中の内耳と呼ばれる部位には、聞こえの感覚器である「蝸牛」と、「三半規管」と「前庭」というバランスに関係するところがあります。めまいの症例としてほぼ半数をしめるのが、前庭に一時的に障害が起こる「良性発作性頭位めまい症」です。繰り返しやすいのが厄介ですが、そのままにしておいても数週間で治ることも多いです。
|
|
内耳の卵形嚢(らんけいのう)という器官内には炭酸カルシウムでできた「耳石」があり、頭の傾きに応じて耳石が動くと「傾いている」という信号が脳に送られます。耳石は常に代謝していて、はがれた細かいカスが卵形嚢にたまっていきます。これが何かの拍子で三半規管の中に入り込んでしまうと、三半規管内のリンパ液の流れが誘発され、実際には頭は動いていないのに、内耳から「動いている」という信号が脳に送られてしまうことで、めまいが起きます。
|
|
めまいはたいてい10〜20秒ほどで治まるケースが多いですが、症状にはさまざまなパターンがあります。というのも、浮遊している耳石が三半規管のどこに入り込むか、または入り込んだ後の耳石の動きによって、めまいを誘発する動きや、めまいの継続時間が異なってくるからです。ちなみに、最も入り込みやすいのは後半規管ですが、これは人が横たわると後半規管が卵形嚢よりも低くなるためです。
|
|

マガジン表紙へ
|