新型の怖さ! わずかの期間で世界中へ・・・


新型の可能性発表から、わずか5日間で・・・

世界保健機関(WHO)が、新型インフルエンザの可能性を公表したのが、4月24日のことでした。その時点で、インフルエンザ流行段階は「フェーズ3」でしたが、わずか3日後に「フェーズ4」に引き上げられ、新型インフルエンザの発生宣言がされました。それから、わずか2日後、更に「フェーズ5」に引き上げられました。

大流行の可能性が、すぐそこまで・・・

WHOによる新型インフルエンザの流行段階の分類は、世界的大流行を表す「フェーズ6」が最高警戒レベルであり、「フェーズ5」とは、すでに大流行の一歩手前です。しかも、「フェーズ6」への引き上げも、検討されています。

過去の発生時との、世界情勢の違い

発生宣言からたった1週間で、感染者は1200人を超え、感染国(地域)は21にのぼりました。20世紀に新型インフルエンザは3回起こりましたが、最後の発生は1968年でした。その当時と現代では、世界中での人の移動の激しさに格段の違いがあります。現代は、飛行機が世界中に飛び、人々がさまざまな国々を行き来しています。世界中への広がりの早さが、現代に起こる新型インフルエンザの恐ろしさなのです。

参考:WHOによる新型インフルエンザ流行レベル

フェーズ3  動物から人への感染あるが、人から人への感染は稀な状態
フェーズ4  新型インフルエンザが、小さな集団で発生
フェーズ5  新型インフルエンザが、大きな集団で発生
    (大流行の直前の兆候あり)
フェーズ6  新型インフルエンザが、世界的に急速に拡大
    (世界的大流行)

    

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